Sunday, 12 January 2014

全豪2014 予選DAY2観戦記 (その7) ダニエル太郎 vs カプデビル

2Rに進出したダニエル太郎選手は、チリのポール・カプデビルと対戦。

日本の選手がチリの選手と対戦する試合を見るのは初めてだ。チリと言えば、あの賑やかな応援団。

「チ!チ!チ! レ!レ!レ! ビ!バ!チ!レ! ワーーー」

遠くに聞こえる時は微笑ましいが、あれを目の前で何回も聞くことになるのか。かなわんなー。しかも、試合が行われるコートを覗いたら、まだ一つ前のレザイ vs クドリャフツェワの試合だというのに、とっくにチリ人応援団が大勢陣取っていた。やる気まんまんだ。

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ナダル並みに時間をかけてコイントスに現れたカプデビルは、応援団に手を振った。大歓声を上げる応援団。前日の試合の疲れが残っているのか、経験の浅い太郎くん相手ということで、のっけから心理戦を仕掛けてきたようだ。さすが30歳。伊達に年はくってない。

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しかし、そんな作戦も元気溌剌の太郎くんには効き目がない。第1セットはブレークポイントどころかゲームポイントすら与えず、あっという間に終了した。

第2セットに入ると、1ポイントが長くなってきた。最初の2ゲームはブレーク。すっかり大人しかったチリ人応援団が元気を取り戻した。

「チ!チ!チ! レ!レ!レ! ビ!バ!チ!レ! ワーーー」

元気をなくしたチリ人応援団を一瞬「気の毒に」とも思ったが、やっぱり静かにしといて。

第3ゲームでこの日初めてカプデビルがキープ。4-4で迎えた第9ゲーム、15-15からのポイントは長いラリーに。これを太郎くんが取り、次のポイントでカプデビルがダブルフォルト。続くポイントも太郎くんが取ってブレークに成功。5-4からのサービング・フォー・ザ・マッチでも太郎くんは勝ちを意識して動きが悪くなるような気配は微塵も見せず、ほぼサーブ4本でゲームセット。太郎くんがグランドスラム予選初挑戦で決勝に進んだ。

完璧な展開だ。これは恐れ入った。

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