DAY6のハイライト。
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Gentlemen's Singles - Third round
Andreas Seppi (ITA) [23] def. 錦織圭 (JPN) [12]
3-6 6-2 6-7(4) 6-1 6-4
第12シードの錦織くんは、第23シードのセッピに残念ながらフルセットで敗退。セッピは5セットになった試合で7連勝で、ウィンブルドンは9回目の出場で初めての4R進出。
セッピは確かに良いプレーをしていましたが、この試合では普段の錦織くんなら絶対にしない種類のミスが目立ったような。元々膝に不安があってさらに腰を痛めたということは、膝を庇い続けた事によるもので、グランドスラムでなければとっくにリタイアしていたほど悪かったのでは?
第4セット終了時、錦織くんはメディカル・タイムアウトを要求。この間BBCの解説が
「錦織は今肉体的に追い込まれ、それがメンタルにも影響している」
「セッピは今年、第5セットまで持ち込んだ試合で負けていない」
「これからファイナルセットをどのように戦うかが、彼がどういうプレーヤーであるかを示すことになるだろう」
という主旨の話をしたので、最後の戦いぶりを興味深く見守ることに。
錦織くんはその後、第1ゲームをキープするためだけに13分。一方のセッピは快調にキープ。錦織くんは1ゲーム、2ゲーム取るのがやっとでもおかしくないほど残った力の差は明らかだったものの、最終的には6-4で終了。錦織くんがどのようなプレーヤーであるかはBBCの解説陣にも十分伝わったらしく、錦織くんについてあれこれ語った後、”Tremendous effort (素晴らしい奮闘)!”と感嘆していました。
シードを守る事は叶わなかったものの、ポイントは守って長かったヨーロッパ遠征も終了。痛めた箇所が少しでも早く良くなりますように。また次の試合を楽しみに待っています。
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こちらは1R後?仏ルキップ紙のツイートで、試合を終えて帰る錦織くんを遠くから撮影したもの。セキュリティーさんがポロシャツ姿の全豪と違い、ウィンブルドンはきちんとした服装で格式高いのがちょっと羨ましい。
La Nishikori Mania... pic.twitter.com/huZtslHhG7
— L'ÉQUIPE (@lequipe) June 26, 2013
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Ladies' Singles - Third round
Serena Williams (USA) [1] def. クルム伊達公子 (JPN)
6-2 6-0
当初No.1コートで予定されていたものの、前の試合が長引いたためセンターコートに移動したこの試合。クルム伊達選手は第1シードのセリーナにストレートで敗戦。
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Gentlemen's Singles - Third round
Novak Djokovic (SRB) [1] def. Jeremy Chardy (FRA) [28]
6-3 6-2 6-2
第1シードのジョコビッチが第28シードのシャルディにもストレート勝ち。
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キャリア・クイズに挑戦したジョコビッチ。この髪型は過去最高に決まっているのでは?
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Gentlemen's Singles - Third round
Tomas Berdych (CZE) [7] def. Kevin Anderson (RSA) [27]
3-6 6-3 6-4 7-5
昨年の全豪から数えて9回目の対戦となったベルディヒとアンダーソン。今回もベルディヒの勝利で、対戦成績はベルディヒの9勝に。
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Gentlemen's Singles - Third round
David Ferrer (ESP) [4] def. Alexandr Dolgopolov (UKR) [26]
6-7(6) 7-6(2) 2-6 6-1 6-2
フェレールは右足の親指にまめに苦しみながらのフルセット勝利で、ウィンブルドン4年連続の4R進出。ドルゴポロフはウクライナ人として、ウィンブルドンでは94年のアンドレイ・メドベデフ以来二人目のウィンブルドン・ベスト16ならず。
テレビで時々途中経過を見ただけですが、久しぶりにドルゴの体に元気が漲っているように見受けられてうれしかったです。
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Ladies' Singles - Third round
Petra Kvitova (CZE) [8] def. Ekaterina Makarova (RUS) [25]
6-3 2-6 6-3
第8シードのクヴィトワは第25シードのマカロワをフルセットで下し、ウィンブルドンでは4年連続のベスト16。4Rではスアレス-ナヴァーロと対戦。
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クヴィトワの試合後の記者会見より。
「(シュウェドワの棄権により)2Rがなかったから、3日間プレーしていなくて油断できなかった。(マカロワと)プレーするのは難しくなると分かっていた。イーストボーンで対戦した時は負けたから。彼女は芝が大好き。だから、私はこの試合が自信になればいいと思う。でも、決勝はまだ遠い先の事。ええ、私はボトムハーフで一番シードが高い選手だけど、いい選手がたくさんいるわ。芝は特別で、その上でプレーすることで人を驚かせることができる。だから、ドローはとてもオープンよ」
2013 Wimbledon Championships Website - Official Site by IBM - Petra Kvitova's overnight success
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ロシア女子勢がグランドスラムのセカンドウィークに一人も残らないのは、00年ウィンブルドン以来13年ぶりだとか。
Makarova Caps Disappointing Showing for Russian Women - NYTimes.com
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Gentlemen's Singles - Third round
Mikhail Youzhny (RUS) [20] def. Viktor Troicki (SRB)
6-3 6-4 7-5
第20シードのユーズニーはトロイッキをストレートで下し、ウィンブルドンでは3年連続のベスト16入り。4Rの相手はマレー。
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Ladies' Singles - Third round
Laura Robson (GBR) def. Marina Erakovic (NZL)
1-6 7-5 6-3
地元イギリスのロブソンが、エラコビッチに第1セットを1-6で落としてから逆転勝ち。イギリス人女子として、98年のサム・スミス以来15年ぶりにウィンブルドンで4R進出。
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Gentlemen's Singles - Third round
Tommy Haas (GER) [13] def. Feliciano Lopez (ESP)
4-6 6-2 7-5 6-4
30代対決は二人合わせて32本のエース。第13シードのハースがF-Loに1セットダウンから逆転勝ち。
試合後の記者会見でハースは
「ほら、ファンによっては違う顔が見られていいかもしれないけど、多くの人は馴染んだ顔が見られない寂しさを実感するかもしれないね。一種独特な状況だ」
2013 Wimbledon Championships Website - Official Site by IBM - Tommy Haas beats Lopez in big-serving contest
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Ladies' Singles - Third round
Sabine Lisicki (GER) [23] def. Samantha Stosur (AUS) [14]
4-6 6-2 6-1
第23シードのリシキは、第14シードのストーサーに1セットダウンから逆転勝ち。リシキはウィンブルドン3年連続の4R進出で、いよいよセリーナと対戦へ。今年も全仏チャンプを踏み台にできるか?
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試合後の記者会見で、「トミッチとは打ち解けた仲?」との質問にストーサーは、
「いいえ、私たちは打ち解けてはいないわ(笑)」
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Gentlemen's Singles - Third round
Bernard Tomic (AUS) def. Richard Gasquet (FRA) [9]
7-6(7) 5-7 7-5 7-6(5)
トミッチが第9シードのガスケを下し、ウィンブルドンでは2年ぶりの4R進出。ガスケがグランドスラム4R進出を逃したのは、2011年全米以来。
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試合後の記者会見で、「父親がいない方が良い結果を出せるのではないか?」との質問にトミッチは、
「そういう質問はするべきじゃないと思う」
「あなたの父親が来ていないから、あなたはとても上手く行っている、彼が必要?必要じゃない?って言うもんじゃない」
「そういう質問はふさわしくない。彼は僕の父だから」
「家族なんだ。僕は見捨てない」
さらにトミッチは、父ジョンさんがセキュリティーチェックを潜り抜け、観客に紛れ込んでいたかもしれないと示唆。
「ああ、多分父は見ている」
「君たちには彼の姿が見えないのかも」
「君たちは父を知っているわけじゃない。君たちには分からない。彼はそこにいたかもしれない」
Bernard Tomic denies he's better off without dad Herald Sun
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オーストラリアの地上波テレビのグランドスラム中継は全豪の他にはウィンブルドンのみで、流れる試合は当然同国選手がメイン。ヒューイットやストーサーはともかく、トミッチに関してはオフコートのゴシップには興味があっても、プレースタイルには今ひとつ心を動かされない私にとって、試合の生中継に留まらず、雨天中止時には試合の再放送、彼の試合後のインタビュー、さらに独占インタビュー、CMが明ける度に勝利の瞬間のスローモーション映像等を延々と見せられる時ほど、「日本に帰りたい!日本のテレビで錦織くんを見たい!」と感じることはありません。
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Gentlemen's Singles - Third round
Lukasz Kubot (POL) def. Benoit Paire (FRA) [25]
6-1 6-3 6-4
順当であれば2Rでナダルと対戦予定だった130位のクボット。そのナダルはダルシに敗れ、ダルシはクボットと対戦前に左肩の故障で棄権。3Rでは第25シードのペイルにストレート勝ちで、グランドスラムでは一昨年のウィンブルドン以来2年ぶりのベスト16入り。ポーランド人男子がグランドスラム・ベスト16に二人残るのは初。4Rでは111位のマナリノと対戦。
久々に見たクボット勝利のダンス。
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ペイルは試合後、建物の壁に向かってラケットを叩きつける場面も。
Another racket smash, for good measure, as Benoit Paire leaves the court (GTY) pic.twitter.com/9aFwwpQ9B2
— Joe Fleming (@ByJoeFleming) June 29, 2013
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Gentlemen's Singles - Third round
Kenny De Schepper (FRA) def. Juan Monaco (ARG) [22]
6-4 7-6(8) 6-4
フランス人もびっくり!ウィンブルドン4Rに残ったフランス勢二人はツォンガ、ガスケ、シモン、シャルディ、ペイル、ベネトーのシード勢ではなく、ロードラ、ロジェ-バセランの中堅どころですらなく、同国10番手の26歳ドゥ・シェペールと同13番手の25歳マナリノ。もし二人共4Rに勝てば、91年のギ・フォルジュとティエリー・シャンピオン以来となるウィンブルドン仏男子二人のベスト8入り。
2Rで対戦予定だったチリッチが棄権、3Rで第22シードのモナコをストレートで下したドゥ・シェペール。現在キャリアハイの80位で、トップ100の選手に勝ったのはこれが3回目。14歳の時一年間で20cm背が伸び、それに伴う成長痛のため18ヶ月プレーから離れたことも。その後再開するも目立った成績を残せなかったため、18歳の時にバックハンドを両手から片手に変更、サービスも変えてそれが功を奏したのだとか。
ドゥ・シェペールは4Rでヴェルダスコと対戦。
2013 Wimbledon Championships Website - Official Site by IBM - Kenny De Schepper keeps France in the hunt
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Gentlemen's Singles - Third round
Fernando Verdasco (ESP) def. Ernests Gulbis (LAT)
6-2 6-4 6-4
ヴェルダスコはガルビスをストレートで下し、2011年全豪以来のグランドスラム4R進出。
ダレン・ケイヒルのツイートによると、ヴェルダスコは前哨戦のイーストボーンでラケットをバボラのナダルモデルに変えたのだとか。大正解?
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Ladies' Singles - Third round
Agnieszka Radwanska (POL) [4] def. Madison Keys (USA)
7-5 4-6 6-3
18歳のキーズは、第4シードのラドワンスカ相手にフルセットに持ち込む健闘。今大会出場8回目のラドワンスカは、6回目のベスト16入り。
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Ladies' Singles - Third round
Na Li (CHN) [6] def. Klara Zakopalova (CZE) [32]
4-6 6-0 8-6
第6シードのリー・ナは、第32シードのザコパロワに1セットダウンからファイナルセット8-6で競り勝ち。ザコパロワは、ファイナルセット6-5からのサービング・フォー・ザ・マッチを生かせず。
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Ladies' Singles - Third round
Sloane Stephens (USA) [17] def. Petra Cetkovska (CZE)
7-6(3) 0-6 6-4
第17シードのスティーブンスは予選から勝ち上がったチェトコフスカにフルセットで勝ち、グランドスラム3大会連続の4R進出。
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Ladies' Singles - Third round
Monica Puig (PUR) def. Eva Birnerova (CZE)
4-6 6-3 6-4
プイグは予選から勝ち上がった28歳のビルネロワにフルセットで勝利。ウィンブルドン初出場でキャリア初のグランドスラム・ベスト16。4Rでは第17シードのスティーンブンスと対決。これは面白そう。
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Gentlemen's Singles - Third round
Juan Martin Del Potro (ARG) [8] def. Grega Zemlja (SLO)
7-5 7-6(3) 6-0
第8シードのデルポトロはゼムリャにストレート勝ちで、ウィンブルドン3年連続のベスト16。
2セットアップ、第3セットも3-0とリードしていたデルポトロ。第4ゲーム30-30からのポイントで、ボールを追って主審台近くで転倒、ひやりとする場面が。
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デルポトロのインタビュー。テニスのアイドルはヒューイット、サフィン、サンプラス、との事。
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Gentlemen's Singles - Third round
Ivan Dodig (CRO) def. Igor Sijsling (NED)
6-0 6-1 1-0 Ret.
サイスリングは今大会13人目のリタイアした選手に。1Rのvs コールシュライバー戦に続き相手のリタイアで勝ったドディグは、4Rでフェレールと対戦。ダブルスでも3R進出、ミックスダブルスにも出場するとか。
Dodig Is a Winner Amid the Withdrawals - NYTimes.com
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Ladies' Singles - Third round
Tsvetana Pironkova (BUL) def. Petra Martic (CRO)
6-1 4-6 6-2
ピロンコワはマルティッチをフルセットで下し、2年ぶりのウィンブルドン4R進出。次の相手はラドワンスカ。これは興味深い試合になりそう!
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Ladies' Singles - Third round
Roberta Vinci (ITA) [11] def. Dominika Cibulkova (SVK) [18]
6-1 6-4
第11シードのビンチは第18シードのチブルコワをストレートで下し、ナップ、ペネッタに続き、イタリア女子勢3人目の4R進出。
2Rでセペロワに勝った後の記者会見でビンチが語ったところによると、彼女が3Rで対戦することになっていたチブルコワの恋人、ミハロム・ナバロムさんがセペロワの応援に来ていたのだとか。
「今日は彼女(チブルコワ)の恋人が来て、私が負けるよう応援していた」
「私が彼女(チブルコワ)と対戦する時は、いつも彼がやって来て大騒ぎをする。足を踏み鳴らしたり叫んだり。多分セペロワの応援に来たんだと思う。彼女はチブルコワと友達だから。来て騒ぐのはやり過ぎだけど、誰が何をしても自由。時にはサラ(・エラーニ)とダブルスに出ている時ですら、彼は邪魔をする。この手の人間って……超楽しい!」
Vinci : " Il fidanzato della Cibulkova viene a darmi fastidio durante i miei match"
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Ladies' Singles - Third round
Kaia Kanepi (EST) def. Alison Riske (USA)
6-2 6-3
カネピはワイルドカード出場のリスケをストレートで下し、ウィンブルドンでは3年ぶり2回目の4R進出。
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Ladies' Doubles - Second round
青山修子 (JPN) / Chanelle Scheepers (RSA)
def. Raluca Olaru (ROU) / Olga Savchuk (UKR)
5-7 6-3 6-2
青山修子選手はオラル&サブチュク組に1セットダウンから逆転勝ちで、キャリア初のグランドスラム3R進出。
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Mixed Doubles - First round
Dominic Inglot (GBR) / Johanna Konta (GBR)
def. Nicolas Almagro (ESP) / Maria-Teresa Torro-Flor (ESP)
4-6 6-3 19-17
ミックスダブルスでイングロット&コンタのイギリスペアが、ファイナルセット19-17でアルマグロ&トロ-フロールのスペインペアに勝利。
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Boys' Singles - First round
Borna Coric (CRO) [8] def. 中川直樹 (JPN)
7-5 6-4
Girls' Singles - First round
Gabriela Pantuckova (CZE) def. 山本ひかり (JPN)
6-3 6-2
ジュニアがスタート。日本勢は中川直樹選手と山本ひかり選手が共に初戦敗退。
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キリレンコのツイートより。
Wimbledon is boring this year so many injures and falling ... I pulled out from my doubles match as I also injured! Going HOME!
— Maria Kirilenko (@mkirilenko) June 28, 2013
「今年のウィンブルドンはつまらない。怪我や転倒が多くて。私も怪我をしたからダブルスは棄権したわ。家に帰る!」
あなたが勝っててくれたら、もう少しは……。
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オリンピックで活躍したイギリスのアスリートをロイヤルボックスに招待、讃えるイベントに、昨年ロンドン五輪で金メダルを獲得したアンディー・マレーがスーツで登場。
@andy_murray watching the tennis @Wimbledon centre court looking sharp as a pin in his Ted Baker whistle and flute pic.twitter.com/iyDm6oSNEv
— Ted Baker (@ted_baker) June 29, 2013
こみねさん ごぶさたしています。
ReplyDeleteガスケがトミッチに敗れました…。残念です。
オーストラリアでは、そんなにトミッチの番組が放送されているのですね!!
日本では、錦織くんが11位になった今でも、残念ながら伊達さんを含めテニスの情報は地上波のテレビからはほとんど得られません。
グランドスラムが開催される国と、そうでない国の違いですね…。
りりりさん、お久しぶりです。
Deleteガスケは残念でしたね。主観ですが、マイアミの後から足が万全でないように感じています。でも、彼らしい素晴らしいショットがいくつもありましたね。眼福。
無料局でウィンブルドンのフル中継があるのは、オーストラリアは英連邦の一国というのが大きいのかな?全仏はセカンドウィークに1時間のハイライトだけ、全米は基本無視(ストーサーが決勝に出た時は生中継)。他には、デ杯のワールドグループに関係する試合は生中継があります。
今年はここまでトミッチばかり見せられていたような。トミッチのドロップショットが決まると、解説のウッドブリッジが「ちょっと他の選手では見られないショットだ!」などと盛大に褒めて、ガスケの人間離れしたバックのダウン・ザ・ライン・ウィナーはスルーといった具合で、心にブリザードが吹きまくりながらの観戦でした。ここはオーストラリアなので仕方ないですけどね。