問題となっている4月のATP250ミュンヘン出場時の検査結果がチリッチに伝えられたのは、先月のウィンブルドンでの事(チリッチは膝の故障を理由に2R棄権)。チリッチとは9年に渡る付き合いで、今年5月に関係を解消したブレット氏が語ったところによると、
「検査で陽性反応が出た、と彼(チリッチ)は言った」
「私が分かったのは、彼の場合は高グルコースによる陽性反応で、彼は製品について組織(国際テニス連盟、以下ITF)、薬局に協力したということだった。彼のチームの一人が薬局でそれを購入した――基本的に報道の通りだ。彼は間違いを犯したと言う人もいるだろう。しかし、それは注意不足のことだった」
アンチ・ドーピング・プログラムを管轄するITFは、選手に過失があると認められない限りコメントや出場停止処分は行わないのが慣例。
「(ITFが)実名発表から選手を守っていることには同意できない」
「もし明らかにすれば、恐らく選手はリスクの大きさを感じるだろう(そして違反は減少する)」
ブレット氏は、チリッチが十分な注意を払わなかったことにがっかりしたとも。
「私は何年にも渡り、カウンター越しに物を買わないことの重要性を常に説明してきた。製品に何か混ざっているリスクがあるからだ」
「彼らは何でも何とかなると信じている。ある意味、リスクに無知なんだ。選手は問題がないことを望み、実際はそうじゃない。そして自らの評判を落とし、スポンサーは彼らと契約したり、彼らの使う製品を宣伝する事に乗り気でなくなる」
全選手がアンチ・ドーピングに関するパンフレットの配布を受けているものの、ブレット氏はそれだけでは不十分だと感じているとか。
「(ATPとWTA)ツアーは重要性とリスクについて、選手や彼らと一緒に働く人を教育する必要がある。パンフレットを渡すのは、ポストに入ったものを受け取るようなもの。読まれないまま終わりがちだ。繰り返し叩き込まなければ」
またブレット氏は、ATPはWTAの例に倣うべきだとも。WTAは選手に安全な製品を供給するため、ユサナ・ヘルス・サイエンス社と契約。同社の製品を原因としてドーピング検査で陽性反応が出た選手には、同時期の年間獲得賞金の2倍に当たる賠償金(上限100万ドル)を受け取る権利を与えている、との事。
Marin Cilic claims his failed drug test is due to high glucose levels | Sport | The Guardian
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先日メルボルンの日系スーパーでお菓子売り場をフラフラしていた際、突然
「スポーツようかん」
の文字が目に飛び込んできました。こちらで売られている日本のお菓子は基本的に日本の倍の値段が付いているのでスルーが常ですが、「スポーツ」と「ようかん」という斬新なマッチングに惹かれて、珍しく手が商品に。
「スポーツようかん」は肉まん・あんまんで有名な井村屋の商品で、同社サイトによるとスポーツ時に片手でできる手軽なエネルギー、塩分の補給を目指したのだとか。
羊羹か。喉が渇きそうだな。お供にお茶が欲しいかも。そうこうしているうちにすっかり寛いでしまって、体を動かす気力を失ってしまうんじゃ……。しかし、購入者のレビューを見る限りでは喉の水分が奪われるということはないらしく、概ね好評。
羊羹は自転車のプロにも愛用されているとか。ということはドーピングの問題はないはずで、もしかしてテニスでもバナナの代わりに成り得るのでは?日本の選手がエンドチェンジで取り出す謎の延べ板状の食べ物。あの茶色い物は何?えっ、YO-KAN?何それ気になる……上手くいけば世界的に羊羹が大ブレイクするかも!
私は最近テニスはもちろん、スポーツ一般に縁のない生活なので結局買わず仕舞いですが(おい)、どなたか是非お試しあれ。
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