ジェットコースターのような3時間半の竜馬 vs ミルマン戦を見届け、最早精も根も尽き果てた。今日って確かまだ大会初日じゃなかったっけ?何だか日時の感覚まで怪しくなってきたが、こんな所で燃え尽きる訳にはいかない。もう辺りはとっぷり暗くなったことだし、今日の観戦はここで切り上げよう。出口に向かって歩き始めようとした時、電光掲示案内板に目が留まった。15番コートでラデク・ステパネックとヴィクトル・トロイッキの試合がまだ続いていて、しかもステパネックが2セットダウンから追いつき、ファイナルセットの真っ最中だ。何ですって!これは見逃せない!15番へ急げ!!
昨年の全豪ではリアンダー・パエスとのペアでダブルス優勝。初のグランドスラムタイトルを獲得したステパネックだが、シングルスはここ3年1R、2R、1Rと意外と芳しくない成績。しかし、母国をデ杯優勝に導き34歳で迎えた今季も、闘志は全く衰えていない。日も暮れた最奥地の15番コートで繰り広げられる息もつかせぬ二人の攻防。見守る人は多くなく、テレビカメラもない。何と贅沢な!
暗すぎて私のカメラではこんな写真しか撮れない。
暗くて気が付かなかったが、私が座った席の周りはセルビアの方が中心だったらしい。
「アイデヴィクトル!アイデ!」
とドスの利いた声に囲まれ、なかなかスリリング。
ファイナルセット、細かい展開は忘れたがステパネックは早い段階で先にブレーク。5-4でサービング・フォー・ザ・マッチを迎えたが、トロイッキがブレークに成功し5-5。しかし、ステパネックがすぐさまブレークバック、7-5でステパネックが勝利。つい先ほども同じような試合を見た気がする。
コートから引き上げる際、ステパネックに付いたセキュリティ達は彼を一般の観客が大勢歩く通常の通路ではなく、無人のコートと観客席の間へ誘導。早足で去って行くステパネック一団の背中を見送っていると、突然ステパネックが大声で何事か吼えた。際どい試合に競り勝った興奮をトロイッキの前では抑えていたのか。近くにいた男の子が「あれは『カモーン』って言ってたんだよ」と話すのが聞こえたが、真偽の程は定かでない。
時計を見ると10時半を過ぎていた。朝の9時から13時間以上もここにいてしまった。初日からこんなハードな観戦になるなんて。
Men's Singles - 1st Round
Radek Stepanek (CZE) [31] def. Viktor Troicki (SRB)
5-7 4-6 6-3 6-3 7-5
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ステパネックはその後3Rに進出。ジョコビッチと対戦して大いに観客を沸かせた。
Djokovic - Stepanek by EurosportTurkiye
ところが、彼が語ったところによると先週水曜の帰国後「右腕に何も感じなくなった」そうで、今週末のデ杯ワールドグループ1R、vs スイス戦を欠場を発表。背中の故障で来週手術を受ける予定だとか。代わりに出場するのはイボ・ミナール。
Bad back rules Stepanek out of Czech's Davis Cup opener | SBS World News
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