昨年203位から49位まで一気にランクを挙げた代償か、ちょっと見ない間に額がまた広くなったマトセビッチ。ツアー生活の過酷さが伺われる。
地元のブリスベンで予選を突破したことが認められ、全豪本戦のワイルドカードを獲得したジョン・ミルマン。ミルマンも昨年541位から198位まで大きくランクを上げ、現在は184位。
話は変わるが3、4年前、ワイルドカード・プレーオフの観戦帰りメルボルン・パーク内を歩いていると、小走りのミルマンが向こうからやって来るのに出くわしたことがある。当時既に200位前後に付けていた彼の存在は知っていたので、『あっ、ミルマンくんだ!』と思っていると、ミルマンは近くに知人を見つけ、
”Hi, Jason. How are you?”
と挨拶をした。その挨拶の仕方が、急いでいたにもかかわらず英会話番組のスキットのようなきちんとした物言いで、只者ではない印象を受けた。後に、彼が豪有数の名門私立男子校の卒業生であることを知り納得。ちなみに、挨拶された男性は元世界19位のジェイソン・ストルテンバーグで、現在はアシュリー・バーティーのコーチ。
いいところのお坊ちゃんなので、どれほど暑くても、周りが全員裸でも、決してシャツは脱がない。
ポイント練習でマトセビッチのナイスショットが決まると、マトセビッチをしっかり見つめ「今のはいいショットだ」と声をかけながらラケットを叩いて讃えるところが、これまたいかにも育ち良さげ。キャラクター的には、悪ガキがそのまま大きくなったようなマトセビッチとお坊ちゃまのミルマンでは対極にあるはずだが、結構楽しそうに練習していて微笑ましかった。
No comments:
Post a Comment