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ATPハレ決勝はワイルドカードで出場の34歳、地元ドイツのトミー・ハースがロジャー・フェデラーを7-6(5) 6-4で下し、ツアー13回目の優勝。
臀部の手術後、2010年2月から翌年5月まで試合出場のなかったハース。トップ200以下からのスタートとなった今年はミュンヘンでベスト4、全仏3R進出等で87位に上昇。この優勝で49位に。ツアー決勝では8連勝となり、最後に決勝で負けたのは02年のローマ(アンドレ・アガシ)。
Tennis - ATP World Tour - Halle Sunday - Haas Triumphs Over Federer In Halle Final
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フェデラーは同大会6回目の優勝を逃したものの、11日会場内に設けられた自分の名前が付いた通り(Roger Federer Allee)の除幕式に参加。
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WTAバートガスタイン(クレー)は、第7シードのアリーゼ・コルネが第2シードのヤニナ・ウィックマイヤーを下し、08年ブダペスト以来となるツアー2回目の優勝。コルネは第1セット4-5で0-15、第2セット5-6で15-30といずれのセットも落とす寸前からの逆転で、7-5 7-6(1)のストレート勝ち。コルネは今大会失セット0。
「4年間シングルスタイトルがなかったので、今はただ幸せ」
「スーパーウィークだった。この大会が本当に好き。ここの人々が好きで、皆さんも同様に私を好きでいてくれるように感じる。私はオーストリア人じゃないけど、ここにいる時はオーストリア人のような気分。私の大好きな大会」
これが8回目の決勝進出だったウィックマイヤーは、決勝の成績を3勝5敗に。
WTA | News | Latest News | Cornet Stays Strong, Conquers Bad Gastein
WICKMAYER VERLIEST DE FINALE VAN BAD GASTEIN (アコーディオンの生演奏に合わせて踊るコルネの模様は、こちらのリンクから)
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英・ノッティンガム5万ドルでは16歳の317位、アシュリー・バーティーが149位のタチアナ・マレクを6-1 6-1で下して優勝。マレクは同日先立って行われた準決勝のvs アナスタシア・ヤキモワ戦をフルセットで勝利。マレクにとって2試合目となった決勝は、45分で決着。
バーティーは今年ITF3大会目の優勝で、サリー・ピアースとのペアでダブルスも優勝。18日付のランキングでは初めてトップ300に入る見込み。
またバーティーは、同大会男子チャレンジャー優勝のグレガ・ゼムリャ(スロベニア、119位、25歳)とともにウィンブルドン本戦のワイルドカードを獲得。
Barty awarded Wimbledon wildcard – News - Tennis Australia
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雨続きで準々決勝が日曜にずれ込んだWTAバーミンガムは、土居美咲選手が2Rで第1シードのフランチェスカ・スキアボーネに勝つなどの活躍でキャリア初のツアーベスト8入り。準々決勝ではエレナ・ヤンコビッチと対戦し、3-6 4-6で敗退。
予選からの出場だった208位のメラニー・ウダンは日曜に準々決勝(vs イリーナ・ファルコーニ)、準決勝(vs エカテリーナ・マカロワ)の2試合を勝ち、キャリア初のツアー決勝進出。月曜に行われることになった決勝ではエレナ・ヤンコビッチと対戦。
ウダンもウィンブルドン本戦のワイルドカードを獲得。
The Associated Press: Melanie Oudin receives wild card into Wimbledon
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この日テニス界の話題を独り占めすることになったのは、クイーンズで昨年1月のオークランド以来となる決勝進出を果たしたダビド・ナルバンディアン。
マリン・チリッチとの対戦となった決勝。第1セットはタイブレークとなり、ナルバンディアンが7-3で取って先取。第2セットは最初のゲームでチリッチがブレーク。しかし、ナルバンディアンもブレークバックに成功し3-3に。
事件が起きたのは第7ゲーム。15-40からのポイントでナルバンディアンのフォアがアウトとなり、チリッチがブレーク。3-4とされたナルバンディアンが怒って線審席を囲む枠を蹴り飛ばしたところ、これが線審を直撃。線審の男性の脛からは流血。ATPのルールに則り、ナルバンディアンは失格に。
問題のシーンは下の動画で46秒から。オフィシャルが試合の取り扱いについて話し合っている間、観客からは”Play on. (続けろ)”のコールも。
ナルバンディアンが今大会で得るはずだったポイントと賞金は全て没収される、との事。
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試合後のBBCのインタビューでナルバンディアンは
「すみません。でも、コートでは時々鬱憤が溜まるんだ」
「時々僕が間違いを犯すことには同意する」
「こんなかたちで決勝を終えるのは辛いが、時々僕たちはたくさんの大会でプレーするようATPからのプレッシャーを感じる」
「今日僕は間違いを犯した。同意できない時もあるけど、今日のことは間違いだった。でも、誰にだって間違いはある。こんな風に終わるべきだったとは思わない。特に決勝なら」
「ルールがたくさんあって、時々それらは役に立たない。ルールブックは分厚いし、ATPはプレーヤーにたくさん間違ったことをして、何も起こらないということは確かだ。プレーヤーはATPと意見が一致していない」
(試合を続けるべきだったと思う?)「いや、僕には分からない。」
BBC Sport - David Nalbandian disqualified from Queen's final after kick (オンコートインタビューの動画はこちらで)
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ナルバンディアンは試合後、Twitterで謝罪。
「今日クイーンズの決勝で起きたことを本当に申し訳なく思い、後悔している」
「線審を意図的に蹴ったのではなく、ポイントを失ったことに対する不適切なリアクションだった」
「僕に全ての責任がある今回の残念な出来事について、線審には個人的に謝罪する機会を得た」
「最後に観客、トーナメント・ディレクター、アルゼンチンや世界中のファンの皆さん、申し訳ありませんでした」
Tennis - ATP World Tour - Queen's Club Sunday - Nalbandian Issues Apology Following Default
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Twitterでも様々な反応が見られましたが、私が一番面白かったツイートは「(ザビエル・)マリッセですらこんな馬鹿な事はしない」。
あと、優勝したマリン・チリッチのことも思い出してあげて下さい。膝の故障で、今年頭から7週間離脱した後の復活。ツアー7回目の優勝おめでとう!
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