Saturday, 17 December 2011

全豪2012 ワイルドカード・プレーオフ 女子決勝観戦記

12月11日(日)

大会6日目は男女決勝戦。週間天気予報ではこの日は終日雨の予想だったが、ちらほら晴れ間も。どうにか一日もちそうだ。前日までは12時開始とアナウンスされていたはずが、当日朝もう一度確認すると、いつの間にか11時になっていた。全く、テニス・オーストラリアのする事は油断ならない。

女子決勝の組み合わせは、プレーオフでは3年連続決勝進出となった第2シードのオリヴィア・ロゴウスカと、ワイルドカード出場であれよあれよという間に決勝まで勝ち上がった15歳のアシュリー・バーティー。この週、二人はホテルで同じ部屋に泊まっていたとか。

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第1セットは、ロゴウスカの1ブレイクアップで5-2。さすがの天才少女も連戦は厳しいかと思いきや、やがてロゴウスカのボールに慣れてきたのか、じわじわと詰まっていくスコア。第9ゲームでロゴウスカのサーブをブレイク。続く第10ゲームをキープし5-5。徐々にロゴウスカにミスが目立ち始めタイブレークへ。

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バーティーは一年前よりサーブもストロークも少し力強くなったように見えたが、今回最も惹きつけられたのはバックハンドスライス。タイブレークでは、ネットの白帯に当たるかと思った瞬間フッと浮き上がり、相手コート深くなめらかに滑りこむと、観客が一斉に息を飲む音が聞こえたような。ロゴウスカはこれをラケットにまともに当てることができず。齢15歳でこの絶品スライス!あな恐ろしや!!タイブレークは、8-6でバーティーがセット先取。

第2セットに入ると、ロゴウスカはやや自信を失っているようにも。バーティーの快進撃は誰も止めることができない。ただ、当のバーティーは劣勢だろうが追い上げていようがリードしていようが、顔色一つ変えることなく淡々とプレー。齢15歳で何という落ち着き!「20年に一人」の表現も頷ける。



大会前、「優勝を逃したとしても、バーティーのワイルドカード獲得は濃厚」との報道があったが、結局自力で出場権を勝ち取ってしまった。バーティーの話では「(プレーオフでは)1セット取ることが目標だった」そうだが、終わってみれば失セット0。

バーティーは全豪本戦デビューについて

「試合ではひどいテニスをして、ナーバスになるかも。でも、とにかく出ていって楽しみたい」
「多分ロッカールームに閉じこもって、隅っこにいて、他の人から隠れてると思う。まあ、見てのお楽しみ」

と語ったとか。

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新たなスター誕生の予感とあって、テレビカメラもたくさん。本戦ではどんなプレーを見せてくれるのか?対戦相手によっては面白いことになるかも。
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負けたロゴウスカはスピーチの中で、「今年はいい時と"really bad low"があった」とコメント。ウェアとラケットがヨネックスだったのが、それぞれナイキとウィルソンに変わっていたところを見ると、一昨年契約したヒューイットのエージェントとは切れたのかもしれない。

全米でサフィーナをあと一歩のところまで追い詰めてから早や2年。昨年2月の143位をピークに一時はトップ200位からも落ち、今は180位前後まで浮上。この位置に安定していられるのも一般プレーヤーから見ると本当はすごいことなのだが、2年間プレースタイルに変化が見られないとなると契約を切られても仕方がない?プロの世界は厳しい!でも、彼女もまだ20歳なので、この敗戦をバネに頑張ってほしい。

Australian Open 2012 Playoff
Women’s Singles Final
Ashleigh Barty def. Olivia Rogowska [2]
7-6(6) 6-2


Barty bound for the Australian Open – News - Tennis Australia

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