21日に行われたルクセンブルグ・オープン1R vs クレーマー戦において、キャロライン・ウォズニアッキは7-5 5-0とほぼ勝利を手中に治めながら、ハムストリングの故障を理由に途中棄権。
この試合で問題となっているのは、彼女のコーチを務めている父ピョートル氏の発言。第2セット3-0でオンコートコーチングのため娘の元にやって来たピョートル氏が
「この怪我では次の試合は戦えないだろうから、勝つ前に棄権するように」
と母国語のポーランド語で話す言葉がマイクで拾われ、このやり取りはネットで試合を観戦していた視聴者も知るところに。
ピョートル氏はデンマークのラジオ局で
「私はコートに降りて娘に言った。『キャロ、5-0だろうが4-1、3-2だろうが関係ない。お前は次の試合はプレーできないのだから、リスクを侵すべきじゃない』」
「私はキャロラインを大変誇りに思う。なぜなら彼女は試合を止め、相手にチャンスを与えたのだから」
とコメントしたものの、オンライン・ベッティングの利用者にとってはピョートル氏の発言がストレートで敗戦目前の選手の勝利に賭ける動きへのきっかけとなった疑いがあり、当局の調査が入ることに。
オンライン・ベッティングサイトのBetfairは現段階ではこの試合に関心を持っておらず、金銭のやり取りに異常な点はなかったとしている。
デンマーク紙関係者によると、ウォズニアッキは自らの無実を明言。
「私の試合に賭けた人の中には、勝った人もいれば負けた人もいる。私はただ自分が潔白だと知っている。私にとってはそれが一番重要なこと」
「もし私の怪我を疑う人がいたとしたら、病院のスキャン画像でもトーナメントの理学療法士のレポートでも提出できる」
ウォズニアッキの八百長関与の疑いは薄いものの、ITFの定めるところでは彼女に対し「努力の欠如」により罰金が課される可能性は残っている。
Betfairは07年、ポーランドで行われたニコライ・ダビデンコとマルティン・バサロ・アルジェロの試合において、ダビデンコが足の故障を訴え棄権した際賭け金の動きに異常が見られたことを理由に、全ての賭けを無効にする処置をとった過去も。その後ATPの調査を経て、両選手の不正行為はなかったとされている。
ダビデンコの一件以降、他の選手からも部外者から八百長に関わるよう誘いを受けた経験を明らかにする発言があり、実際に関与が認められた選手に対しては罰金や出場停止の処分が課されてきた。
ダビデンコは同年セント・ペテルスブルグ・オープンで敗退した試合においても「努力の欠如」により2千ドルの罰金を課されたこともあったが、ダビデンコの主張が認められ容疑は晴れた。
リンク: Wozniacki match under investigation for betting irregularities - Tennis, Sport - The Independent.
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知らなかったんですが「次の試合ができないから相手に勝たせよう」っていうのは、プロの世界でありなんですか?
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