ロイターによるクルム伊達公子のインタビューを見つけました。以下拙訳ですがどうぞ。
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痛む箇所を絆創膏で隠したクルム伊達公子は、13年ぶりにWTAのツアータイトルを獲得した後、小さな嘘をついたことを謝った。
昨年4月37歳でツアー復帰を発表した際、元世界4位は「ロッキーみたいなカムバックは期待しないで」と警告していた。
しかし、39歳の誕生日前日に行われた決勝でアナベル・メディナ・ガリゲスを圧倒する等先週の韓国オープンで快進撃を見せた後、伊達はお詫びを言った。
「嘘をつくつもりはなかった」
「ただ、12年のブランクを経てWTAでプレーすることは簡単なことではないと知っていた」
日本人として最も成功したプレーヤーはロイターのインタビューに対し、そう語った。
「自分がどこまで行けるか分からなかった。次に、再び勝利を切望する気持ちが湧き上がってきた。主婦業は中断してテニスが最優先になった」
「夫は理解してくれている」
彼女は苦笑いしながら付け加えた。
クルム伊達が前回優勝した時、ヒットチャートのトップにいたのはスパイス・ガールズで、米大統領はビル・クリントンだった。
日曜、ソウル決勝で6-3 6-3の勝利を飾り、彼女はWTAにおいて83年のビリー・ジーン・キング以降では最も年齢の高い優勝者となり、日本国民に大きな驚きを与えた。
「もちろんまた優勝できたことは驚きだった」
韓国で勝ち抜く間にできたマメで、サンダル履きの足の指3本には絆創膏が巻かれていた。
「ツアーに復帰した当初はただ楽しみたいと思っていた」
95年にキャリア最高の4位に付いたクルム伊達は語った。
「同時に日本の選手に刺激を与えたかった。今は自分にも少しチャンスがあると感じている」
「(復帰後出場したWTAの8大会全てで)1回戦で負けていた。12年離れてこの年齢ではもう勝つのは不可能だろう、とも時々考えた。いいプレーをすることと試合に勝つことは全く異なるから」
「自分の限界を考えてしまう気持ちと葛藤したが、6-0 6-0で負けているわけでもなかった」
クルム伊達は、雨で中断するまでシュテフィ・グラフを窮地に追い詰めていたウィンブルドン準決勝を戦った96年、突然引退した。
8つ目のタイトル――96年、サンディエゴでアランチャ・サンチェス・ビカリオを倒して以来の優勝――は京都生まれの選手にはより甘美なものとなった。
WTAスポンサーのソニーエリクソンによるインタビューで、クルム伊達は
「厳しくなることは分かっていた」
「でも、こんなに厳しいとはちょっと」
「エネルギーがどこから湧いているのか分からない。私の歳では体の回復がとても重要。若い選手はそれほど気にする必要はないが、私は食べること、飲むこと、眠ることを正しく行う必要がある」
クルム伊達は夫のドイツ人カーレーサー、ミヒャエル・クルムと子どもを持つ計画を後回しにし、40代になってもプレーを続けるつもりだ。
「来年ももちろんグランドスラムに挑戦したい」
「でも、私に残されているのは多分最長でも2、3年。そこで辞める」
リンク: INTERVIEW-Tennis-Japan's Date Krumm apologises for 'Rocky' fib | Sports | Tennis | Reuters.
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蛇足ですが、グラフとのウィンブルドン準決勝が中断したのは雨ではなく日没のためですね。
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