全豪2009 DAY11観戦記 (その4)

時々おいしそうに食べている観客と擦れ違う度に「大会が終わるまでに一度は」と思っていたスイス生まれのアイスクリーム、「Mövenpick」をやっと手にする機会を得た。種類が多すぎて味を選ぶのもひと苦労する中、クリーム・ブリュレ味に。

冷房の効いたロッド・レーバー・アリーナ通路のベンチに空席を見つけ、念願のアイスを口にしようとしたその時、ボードとボールペンを持った女の子が"Excuse me."と声をかけてきた。聞けば、大会についてのアンケートに答えてくれる人を探しているという。溶けそうなアイスが気になりつつも応じた。

質問は今大会の来場回数、1回当たりの交通費、チケット代の捻出方法、施設、食事についてどう思うか、大会について知った経路の他、性別、年齢、住所、家族構成、世帯年収等の個人情報等々。その中で一番重要だったのは

「全豪が他州での開催となった場合、観戦に行くか」

という質問だったようだ。

実は全豪オープンのメルボルン開催については既に2016年まで確定しているのだが、それ以降については現在白紙。この隙を狙ってシドニーやドバイが後釜を狙っているらしい。メルボルンとしてはあくまで開催続行を希望しているようで、大会中に総工費5百万豪ドルをかけたメルボルン・パークの改装計画を発表したが、存続の危機を迎えていることに変わりはない。

しまった。『州が変わったくらいで諦めたくないなあ』と反射的に「行く」と答えたが、メルボルンでの開催続行を望むなら「開催地を変えるなら行かない」と答えるべきだった。・・・今さら気づいても遅すぎる。

それにつけてもシドニーはともかく、ドバイ移転は真剣に嫌だ。大体「全アラ(ブ首長国連邦)オープン」なんて語感が悪すぎるではないか。断固反対！

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